和山やま作品を読んだ
2020-12-17日記・このマンガがすごい!2021 のオンナ編第一位「女の園の星」、第五位「カラオケ行こ!」、同作者短編集である「夢中さ、きみに。」を読んだ。
・めっちゃ面白いじゃん。
・内容としてはどの作品も現代が舞台で、何でも無い人達のちょっとした人間関係や変わった出来事をパコっと切り出したような漫画です。
・この作者の何が凄いかというと、登場人物達の性格を捉えて読者に伝わるように描くのがべらぼうに上手い!
・漫画という物は作者が全てを描く必要があります。描いた物が全て事実になるし、描かなかった物は我々に伝わりません!そうなると、伝えたいことが分かるようにババーン!と直接書いちゃえば良さそうな物ですが、登場する人達は己のことを語ったりはしません。
・何故ならば、現代を生きる人達が日常の中で自分をババーン!と紹介する機会などあるのでしょうか?大体の人には無いはずです。ですが、漫画として描かれている以上読者である我々は知りたいですよね?そこで作者の方はどう描き、どう伝えたのか。
・その伝え方こそが"輪郭"です。感情から産まれるふとした仕草、考えと同調しスムーズに変わる表情、自然に紡がれるセリフの数々。性格の一番外側、いわば"輪郭"を伝って我々に見える部分で彼ら彼女らのことを伝えようとしている風に感じました。
・これはとても凄いことで、登場人物達のことを本人よりも深く理解していなければ出来ないことです。ひとりひとりの登場人物達を非常に深く噛み砕きつつ、魅力が分かりやすくなるよう推敲を重ねた上で描かれているんでしょうね。
・いや~~面白かった~~。とりあえず試し読みしてみて、雰囲気が合いそうだったら買ってみると良いと思います。結構癖がない感じだと思うので多くの方が楽しめるかと……。
・もっと早く教えてよ。
・なぁ
・おい!!!!
・自分のアンテナの狭さを恨め!!!!
・ウワーーーーーーーー!!!!