書くことないな~
2020-12-14日記・今日は特に書くことが無いので小説を書きます。
・雷鳴だ。バケツを引っくり返したような大雨を掻き消すように雷鳴が鳴り響いている。近くで雷が落ちた音という物は、飛行機の着陸音よりもうるさいと聞いたことがある。でも、それ以上にうるさい音が首の下から聞こえてきている。
・「うわ~~ニ年ぶりくらいに天気予報見たのにハズれるとか最悪じゃ~~ん」
・「……この前は家にテレビが無いと言っていたはずだが」
・普段はノミよりも小さい心臓が、bpm200 のヘヴィメタルよりもけたたましいビートを奏でている。この分だと恐らく顔も熟れたパプリカのようになっているに違いない。
・「あれ?そんなこと言ったっけ?まぁ確かに家にテレビ無いんだけどさ。怒りたくてテキトー言った。ナハハ」
・千人に一人とも思えるような端正な顔立ちの癖に、どこか幼さを残す表情を魅せてくる。この世の酸いも甘いも知ったような立ち振舞いをする癖に、どこか達観して冷めた表情を魅せてくる。
・そんな掴めない態度でどれほどの人間を懐柔してきたのか。齢十六歳にして末恐ろしい奴だ。だが、僕は騙されない。
・「キミは嘘ばかりつくな」
・「こんな気軽に嘘をつけるのは君に対してだけだよ~~」
・「それも嘘だっ」
・いつもより早い血潮と同調するように反応が早くなっている気がする。隠しきれない呼吸の荒さと呼応するように語気が乱れている気がする。
・「それはそうだけど。君をからかうのが一番面白いのは、本当。かな」
・そして、その全てを目の前のきみに見透かされてしまっているような気がする。
・雷鳴だ。すっかり冷え切った身体に活を入れるように雷鳴が鳴り響いている。近くで雷が落ちた音という物は、自動車のクラクションよりもうるさいと聞いたことがある。でも、それ以上にうるさい音が首の下から聞こえてきている。
・ちょっと待って。何書いてるんだろ。
・終わりです。